長く大切に使うということ
ウールやカシミヤは大事にすれば数十年使うことができる。
私が3歳の時に今は亡き祖母が買ってくれたタータンチェックのマフラーは
まだ取ってある。すでに46年ほど経過しているけれど
綺麗なまま。
冬になると使っているカシミヤのストールはもう20数年ほど。
当時20代で頑張って買った、という記憶
カシミヤ100%を使ったことがない、という方も
オーダー会に多くいらっしゃる。
確かに貴重な繊維で、お手入れを間違うと台無しになるかもしれない。
だからと言ってクリーニングに出さなくていいし、
意外とお手入れは簡単。
購入するときは高いと思うかもしれないけれど
きっとおばあちゃん、おじいちゃんになった時でも
使えるのがカシミヤの良さでもある。
SDGsだと騒がれている昨今、そのうちカシミヤが手に入らない、
もしくはものすごく高価なものになるのではないかと
危惧している。
というのもMEG KNITTINGで価格を改定した後も
カシミヤの高騰が止まらない。
私のような個人事業でいつまで仕入れられるのか心配なほど。
数年で劣化してしまう原油由来の繊維を
安価な価格で手に入れて、悪くなったら可燃ごみで捨ててしまうよりも
何十年と使え、その後誰かに譲って使ってもらえるものの方が
環境のためにも良いのでは、と思っている。
だから自他ともに認める服バカな私は
カシミヤの洋服をコツコツと集めている。
杖をついたおばあちゃんになって、年金暮らしになった時も
そばにカシミヤがあれば新しい物を買えなくなっても
豊かな気持ちになれると思うから。
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